南魚沼、冬の暮らしは?

世界有数の豪雪地でも生活はラクラク。

標高2000メートルの山々に囲まれた、素晴らしい自然環境の地。そして上越新幹線と関越自動車道が市内を縦貫する交通至便な南魚沼市。
長野や山梨並みに移住者が増えてもおかしくない環境ですが、意外と増えない理由が「雪」。

そう。ここは日本有数なのはもちろん、世界でも有数の豪雪地。「人間が暮らす場所としては世界一雪が降るエリア」と言われています。市街地でも2メートルはあたりまえ。多い年には4メートル近くに達します。少し山に入れば例年でも3メートル。多いと6メートルにも達して……。
と聞くと、「地元の人はさぞ大変なのだろうなぁ」と思うでしょうが、意外とそんなこともありません。

道路が雪で埋まって……なんて話は昭和40年代までのこと。今では道路は完全除雪。ひと晩で1メートル近く降る大雪でも道路は常に除雪されていて、雪のやんだ翌日には道路が黒く乾いているほどの除雪体制なのです。除雪は高速道路や国道などの幹線道路はもちろん、生活道路の隅々まで。雪で交通が麻痺する、なんてことは、雪国・南魚沼ではほとんどあり得ません。

その証拠に、上越新幹線はどんな大雪でも定時運行。関東側で雪が降らない限りは1分たりとも遅れませんし、運休することもありません。
在来線は大雪の日には運休することもありますが、それも年に数日だけ。高速道路も吹雪で視界不良の時以外は閉鎖されません。

雪が降りやむ頃にもう道路面が見えて……。
雪が降りやむ頃にもう道路面が見えて……。
高速道路の除雪体制も完璧。
大雪の翌朝もこんな感じに完璧除雪!
在来線の上越線が運休するのも、猛烈な大雪の時だけ。新幹線はそんなときでも1分たりとも遅れません。
在来線の上越線も雪壁のなかを走ります!

むしろ、南魚沼に住む人にとっては、長野の東信、南信地域など、それほど雪が降らないけれど寒い地域を訪ねたときのほうが怖かったりします。魚沼の除雪体制は完璧なので、雪の降った直後でも道路が凍ることはほとんどありません。ところが長野や群馬の山間地へ行くと、道路に雪が残っていたり、凍っているのは当然のこと。「道路には雪がない」と思っている南魚沼の人にとってはひやっとする瞬間がたくさんあります。

近年建てられた住宅では屋根の雪下ろしも必要もありません。屋根に積もった雪は自然落下させて地下水で溶かすか、屋根の上に散水して溶かしてしまうのが一般的。玄関前の除雪などは必要な家もありますが、敷地全体に地下水を散水して溶かしてしまう家が多くなってきています。
もちろん少しくらいの雪かきは必要ですが、昔と比べたら雲泥の差。「新潟では今でも二階の窓から出入りしているの?」と聞かれることもありますが、そんなことはありません。

生活がしやすくなった分、むしろ雪の恩恵だけが雪国の暮らしには残っています。たとえば除雪されていない裏庭に小さな雪室をつくって野菜を保存したり、肉を熟成させたり。雪のない場所では実現できない美味しさを、いとも簡単に手に入れることができるのです。

また、南魚沼はボトムの標高が低いのも特徴。市街地はおおよそ標高100〜200メートルしかないので、気温もそれほど下がりません。大雪の日でもマイナス5度程度。どんなに下がってもマイナス10度。軽井沢や八ヶ岳のようにマイナス15度や20度といった低温もありえません。つまり暖房費も節約できるのがポイント。断熱がしっかりした住宅ならば、かなりエコな暮らしを実現できます。

ただし。雪国らしい古民家での暮らしを求めるとなると、ちょっとした覚悟が必要です。古民家を断熱して快適にすることは可能ですし、屋根に雪が積もらないようにすることも可能ですが、それなりの費用がかかります。
とはいえ、古いまま暮らすとなると、移住者にはちょっと厳しいのが現実です。雪の重さは水の半分近くにもなるといわれますから、屋根の上に3メートルの雪が積もるということは、水深1.5メートルのプールを屋根に載せているのと同じ。当然、家がもつわけがありませんから、雪かきは絶対に必要です。周囲の雪も建物を圧迫しますから、雪囲いはもちろん必要ですし、場合によっては周囲の雪も除雪しなければいけません。
こうなってくると人力ではちょっと無理。「昔の人は凄かったなぁ」、と振り返ったりするわけですが、重機や投雪機も必要になってきます。

もちろん、そんな雪国の暮らしを体感する、というのも「楽しさ」のひとつですが、現在は大変な暮らしは克服して、雪を利活用する時代。雪国の暮らしのいい部分だけを享受できる時代なのです。

雪があるからこそ、春は格別の美しさ!です。
冬に雪があるからこそ、春は格別の美しさ!です。
雪国の新緑は関東とは色が違うんです!

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