雪室ツアーなどで休日を楽しめる「魚沼の里」

夏でも摂氏4度を保つ最新の雪室を、見学ツアーで体感

昔は藁や茅などで覆って作っていた雪室ですが、近年、とても見直されてきています。というのも、雪室で保存した野菜などがおいしくなることが数字でもわかってきたからです。

特によく知られているのが人参やじゃがいも。雪の中で凍らないようにするため、野菜が自ら糖度を上げるから甘くなるのだといわれます。

市内や近隣にもいくつかの雪室が作られてきていますが、八海山の雪室はその最先端。1000トンという量の雪を保存る巨大な雪室で日本酒を熟成させています。現在、約36リットルの日本酒が最長5年かけて熟成されていってるのだとか。その他に空いたスペースでは野菜も貯蔵しています。この雪は翌年の冬まで残っていて通年で4度ほどの気温を保っています。

実は雪室にとってこれまで避けて通れなかった欠点がカビです。雪室は湿度が高いために冷蔵庫のように食品が乾燥しないで良いのですが、その反面、高湿度の空気がとどまるとカビがはえやすく、かといって空気を入れようとすると温度が上がってしまうため、悩まされていたのです。八海山の雪室は、その点を館内全体で自然な空気の対流ができるように屋根の角度などを綿密に計算し、ゆっくりと空気の流れがおこるようにしてカビを防いでいます。

そんな雪室の中を見学できる「雪室貯蔵庫体感ツアー」も人気。11:00〜15:30までの間に1日8回、15分程度のツアーが行われ、真夏でもひんやりとした雪室を体感できます。受付は現地のみで電話などでの予約はできませんが、あまり多くの人が一度に見学に入ると気温があがってしまうため、1回15名に制限しているそうなので時間に余裕をもって行ってみてください。

その冷気は同じ建物内のショップ「雪室千年こうじや」などの冷房にもいかされています。このショップでは八海山の各種の日本酒、焼酎、最近話題の甘酒などはもちろん、雪室で保存された野菜や、雪室熟成肉なども販売しています。

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