雪国の文化を感じられる「鈴木牧之記念館」

雪国の文化を感じられる「鈴木牧之記念館」

雪国の暮らしを江戸の人々に紹介した『北越雪譜』

「一昼夜に積もる所六七尺より一丈に至る時もあり」・・・鈴木牧之(ぼくし)が『北越雪譜』で書いた雪国の風景は、江戸に住む人々を驚かせ、ベストセラーとも言うべき人気となりました。

塩沢で縮の仲買や質屋を営む家に鈴木牧之が生まれたのは明和7年(1770年)のこと。仕事で江戸に赴いた際に、故郷の雪深さなど江戸の人々があまりに知らないことに驚き、これを紹介しようと志します。当初、高名な戯作者だった山東京伝に添削と出版の協力を依頼したものの出版はなかなか実現せず、ようやく日の目を見たのは40年近くがたってからでした。

出版されてからは大人気となり、4年後には続編となる第二編(4巻組)が発行されました。

そんな鈴木牧之の記念館は、もともと牧之の菩提寺である長恩寺にありましたが、平成元年に鈴木牧之の生家に近い現在の場所に移設されました。

建物は、新潟県産のスギ材を多用した木造建築。雪国の建築の特徴である「せがい造り」を取り入れていて、中に入ると高い天井に美しい木組みも見られます。

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