とうふ工房ふえき農園・大津謙さん
自分の育てた野菜を使って、加工品を作りたいという夢が現実に
いま畑を1町歩くらい借りていて有機で大豆を作って、それを豆腐や揚げ物に加工しています。自分で育てた大豆はすべて自分で作る豆腐原料になります。以前、かみさんは給食を作ってこともあって、豆腐と揚げ物の生地までは僕がやって、かみさんが揚げ物をするという分担でやっています。大豆づくりの播種から草取、収穫作業は二人で一緒にやってます。
南魚沼に来て最初の1年目は、野菜だけを作っていたんです。でも、もともと自分の野菜を使った加工品が作りたかったんです。種類はなんでもよかったんです。お米を育てておにぎりを作っても、麦を育ててパンを作っても。
そうそう、茨城に居たときにはヤギを飼ったんですよ、シェーブルチーズを作って大儲けしてやろうと思って。でも、いざ加工場を作ろうと思って調べてみたら、チーズって製造の許認可がすごい大変なんですよね。入口から出口まで製造工程によって仕切りがいくつもあってとか。「これは一人じゃ駄目だ」と思ってやめました。ヤギはかなりの頭数に増やしたんですけどね(笑)。
それで、南魚沼でも何か加工品がやりたいと思っていたら、たまたま、長岡で有機大豆の豆腐を作っていたお豆腐屋さんが廃業をするということで、そこから機材をいただくことになって、豆腐作りも教えていただけるということで修業に行ったんです。
それで、2年目からは大豆を中心に育てて豆腐を作るようになりました。
リアカーを引いて、かみさんが六日町を歩いていて、僕は十日町を歩いてるんですけど、かみさんが小学生に「こんなことして食べていけるんですか?」って心配そうに言われたそうで(笑)。でも子供のころからそんなことを気にしているって面白い人生にならないんじゃないかと思うんですよ。もっと夢を持ちたいですよね。
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