国際大学教授 信田智人さん学生センター事務室長 信田グレチェンさん

シアトルから家の材料を運んでアメリカ式の家を建てました

智人さん 国際大学の教員には東京から通ってる先生も多いし、教職員寮に住んでいる人も多いんです。私たちも帰国してから3年くらいは、学生寮の中に大きなアパートがあって、そこに住んでいました。

グレチェンさん そうすると、24時間仕事です! 朝早くでも何かあると学生さんが「ねぇねぇねぇ!」って部屋に来るから。だから疲れてきちゃう。

智人さん そのころには「これからずっとここに住むんだ」と思っていて、だったら家を建てようかという話をしまして。

当時、シアトルに年に2〜3回は行っていたので、どうせならアメリカから資材を持ってきてアメリカ風の家を建てようと決めました。建築の部材もコンテナでアメリカから運んできたんです。ドアや窓、カーペット、外壁から、ソファセット、電気スタンドまで(笑)。

日本では安価な部材はそれほどアメリカと変わらないけど、ちょっといいものを使おうとすると値段がボンッ!と上がるんですよね。値段表を見るとアメリカでは質があがるのと同時に緩やかに値段が上がっていくのに、日本ではちょっとグレード上げると本当に突然、どんと値段が上がるんです。うちはドアや窓は無垢の材を使いたかったので、だからアメリカから部材を取り寄せた方が安いと思って。

それで地元の建築会社に相談したら「アメリカ式の家を建ててみたい」といってくれたので、材料は持ち込みで格安で建ててもらえることになりました。

アメリカでは「ハウスブック」というものがあるんです。家の設計図が1冊につき40〜50軒分載っていて、その中から「この家の設計図が欲しい」と思ったらブループリントを買えるんです。350ドルとかで。日本円で4万円くらいです。安いでしょ。もっともアメリカの設計図だからインチで書いてあるから、それをミリになおしてもらうんですけど、そっちの方が高くて、13万円くらいかかりましたね(笑)。

行っていたのがシアトルですから、けっこう雨の多い、冬はちょっと寒い地域だったので、雪国でもそんなに心配はないと思っていました。でも少し日本式にアレンジして、日本式のお風呂を入れて、玄関に土間を作って、雪が自然落下するように屋根の傾斜を付けてもらって、という変更はしました。それでも設計図自体は20万くらいです。普通は建築家に頼むと何百万円とかかります。

グレチェンさんその代わりに建築会社のモデルとして最初に内覧会をしたり雑誌に例として載せる協力もしましたよ(笑)


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