国際大学教授 信田智人さん学生センター事務室長 信田グレチェンさん

田舎にいるのに東京より国際交流の機会が多いかもしれない?

グレチェンさん 南魚沼のKJ(国際情報高校)は、「塾がいらない高校」と言われる(笑)

智人さん 国際情報高校では土日も勉強をさせますし、夏休みも登校する。毎日、平日は4時間、土日は6時間の宿題をしなくちゃいけない。

グレチェンさん だけど、遠くからの生徒には寮もあってずっと先生がいて見てもらっているから、塾はいかなくていい。国際大学の学生も行っているから、ほぼ毎日くらい国際交流がある感じです。本当に素晴らしい教育です。

国際交流ということでは、国際大学の学生さんが市内の小学校に行くというものもあります。市内の全部の小学校に、1年間に1回ずつ行ってます。だから、田舎にいるのに東京より国際交流の機会が多いかもしれない(笑)。よく小学生も国際大学に来まして、図書館とか体育館で学生さんと交流してますし。

市と大学のコーディネーションで、8月にはインターナショナルビレッジとかイングリッシュビレッジもあります。中学生80人くらいが来てうちの学生さんと1日中英語を使って、ゲームをしたり絵を描いたりいろいろするんです。小学生も一日中交流するイベントがあって、バーベキューイベントとかもあるし。本当にいろいろ機会があります。

春には大学祭の「インターナショナルフェスティバル」があります。

うちの学生は55ヶ国くらいから来てますが、ダンスなどの発表をしたり料理をしてくれたりするんです。今年は、初めて「インターナショナルおにぎりフェスティバル」があったり。

智人さん おにぎりの具を工夫するようですよ。

グレチェンさん 8ヶ国のアイディアのおにぎりを作ります。みなさんに食べてもらえるからぜひ来てください。今年は5月12日です。もっともっと皆さん来てもらいたいんです。

だけど、近所の人でも、「国際大学に入ったら英語使わなきゃいけないんじゃないか」とか思われて、来たことのない人がいたり。

この日は十日町とか長岡、新潟市とから観光バスでたくさん人が来るんです。毎年、2000人から3000人くらい集まりますが、地元の人はあまり来ない(笑)。もったいないと思うんですよね。

智人さん 「国際大学は敷居が高い」と言われたこともあるけど、実際は敷居低くしてみんな来れるようにしているんですよ。

グレチェンさん 普段も、食堂とか図書館とか学生以外でも入れます。図書館は学生がバイトでカウンターにいます。貸し出しには登録が必要ですけど、中で見るのは自由。国際情報高校の生徒さんが来てることもあります。

国際大学の学生は勉強が忙しいから、バイトとかしてないし、あまり触れあわないと思ってる人もいるけど。バスが出てるから買い物に出かけてますよ。浦佐の駅の近くのスーパーで、すごくがんばってくれている店があって。ハラールのものを入れてくれています。いま学生の3割くらいがイスラムなので、すごく助かってます。


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